げんてんです。

今日は、大阪府枚方市にある、養護老人ホーム 松風荘(しょうふうそう)への出張。
四天王寺から電車を乗り継ぎ約1時間。
星が丘の駅を降りて地図を確認すると、目の前の急な坂がみえました。
コレを登るんだ。ちょっと息がきれます。
松風荘に到着し、施設の方にいろんなお話を伺う。
その方は、約20年福祉事業に関わっておられ、ここでは、約5年とのこと。
入所者が約百人。上は、100歳になっておられる方がおられる。

実は、ここは、四天王寺福祉事業団の施設でありながら、訪れるのは初めてである。
ほかの施設についてもほとんど同様のことがいえる。
11時に法要を勤める。控え室から、仏間へ向かう廊下には、椅子に座られた入所者の前を
「こんにちは」と声をかけながら通る。そして、仏間に到着すると、ワイヤレスマイクを手渡される。 「??」と、思っていると、この場所が狭いため、廊下に坐っている方が、声だけ聞く形なのを理解した。そして、お勤めをおえる。
そのあと、廊下の端っこに立って、法話をおこなう。
控え室からでる少し前に、すずりなどを用意していただき、記した半紙を手にお話を。

そのあと控えに戻り、お食事をいただきながら雑談をしばし。
そのお話は、常に入所者の身になった立場からの話し方である。
ともすると、わたしは、自分の都合に合わせてしまうことを考えていることに、はずかしさを
覚える。 そして職員さんの仕事の大変さを知った。
此処へ来なければ「知らない」。わかったように施設の話をしていたことに、入所者のかたに、職員の方々に「ごめんなさい」、同時に「ありがとう」と思えたのでした。

帰りがけ、玄関の椅子に、ご婦人が座っておられ、お声をかけると、92歳。
そのかたは、「ここにいたら、3食なにもせんでも作ってくれたのを、いただくだけで片付けも
せんで、ありがたいです。・・・結婚もせず、子供もいないわたし。でもここにいられて、ありがたいです・・・。」と、こんな言葉を聞くと胸が詰まります。
こんな言葉を言わずにおれない、職員のかた関係者の一人一人のあたたかい心配りのおかげなんでしょうね。
わたしが滞在した時間、いろんなお話をしていただいたかた、食事を用意していただいた方、
帰りのクルマで、駅まで送ってくれた方・・・。わたし一人のために、こんな時間を費やしていただき、たいへん勿体無いことです。本当は、入所者のことで手いっぱいなはずなのに。

今日の出会いが、わたしをまた一つ育ててくださいました。

法衣をまとった、また普段着でいる、廣道。
なにを迷っているの? なにかが違うの?
こんな、原点に戻らせていただいた、一日でした。
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by koudouan | 2004-12-16 23:50
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